印刷インクとトナーの違い

印刷インクで刷る品物とトナーでプリントされた品物とでは、どのような点が違うのでしょうか。

まず第一に印刷では、ほとんどの紙に印刷が出来るということです。プリンターのように用紙を限定することが少ないので、イメージに合った用紙を選ぶことが出来ます。
個人や会社のイメージ色が出せますし、
ロゴマークや小さな文字も細かく鮮明に印刷することが出来ます。

紙の構造A この絡み合った薄いシート状の物が紙の原型です。用途により、この絡まり方を製紙会社では制御していますので、製品に合った紙ができあがるのです。
紙の構造@ 紙は繊維状の物質(主流は木材の細かな繊維)が複雑に絡み合った物からできています。左記は繊維が絡まった状態がどのようになっているかを図にしてみました。
この構造がが重要になります。
紙の構造A この絡み合った薄いシート状の物が紙の原型です。用途により、この絡まり方を製紙会社では制御していますので、製品に合った紙ができあがるのです。
紙の構造B 上記の薄いシートが何層にも重なって絡み合っているのが、現在使用されている紙の基本的な構造です。
紙の構造C 左記の物が通常市販されている紙だとします。
ここに『今日は良いお天気です』と、印刷してみます。トナーと印刷インクとの違いがわかってきます。
印刷工程 紙は印刷機のローラーの間を通っていきます。
基本構造はトナーも印刷インクも、紙がローラーの間を通って文字を髪の表面に印刷していきます。
印刷された物ができました。
現在ではトナーも印刷インクも出来た物はこの時点は、さっと見た感じではあまり違いはわかりません。
文字の細部を良く見れば、印刷した物とプリントされた物の差は、はっきりしていますが、良くみなければ気がつかないでしょう。

問題は受け取った方が長期間たった後に見ようとした時です。トナーで出来た物は、文字がはがれていたり、何枚か重ねていられた方はくっついたりしてしまうのです。
印刷インクの浸透性@ 左記は上記図の赤丸の拡大図と考えて下さい。プリントも通常印刷も出来上がったばかりではあまり違いはありません。
印刷インクの浸透性A 時間がたつにつれ、印刷インクは繊維に染み込んでいきます。つまり紙の繊維自体が染色されていくのです。
トナーでは、紙の表面にくっついているままです。
印刷インクの浸透性B 印刷された物は繊維に完全に絡み付き紙と完全に一体化しています。
トナーは紙にトナーが乗っているのみなので、時間の経過・折り曲げ・こすれに弱いです。

印刷インクで出来た印刷物

トナーで出来た印刷物
l料金・時間 印刷する為の工程がかかる為時間も料金も高くなります。
自社の印刷工程へのリンク
早いく出来、安く仕上がります。
仕上がり状態 文字の深みや落ち着きがあります。滑らかさと、複雑な色合いがでます。 文字の渕に細かなドットがあり、複雑な色になると渕がぼやけます。徐々に改善されてきています。
仕上がり経過 印刷インクは紙の繊維の中まで染み込んでいきますので、紙自体の色が変色しても、文字は落ちません。 重ねておいた物は、トナー自体に接着性がある為別の物とくっついてしまいます。
また、折り曲げ・こすれによるトナーのはがれもありえます。
自社では仕上がりの状態、その後の品物の経過を考慮してインクを使用させて頂いています。
また、料金・時間も出来る限りお客様に負担ならないようにご提供させて頂いています。





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