製版
文字処理

 原稿の指示どうりに割り付けの設定をしてから文字の入力に入ります。文字の大きさ、書体等を指示しておいて下さい。指示がない時は、明朝書体を主に使っていきます。大きさもページに入るようこちらで調節させて頂きます。

分解・網(あみ)だし

 印刷の表現は、網点の大小によって作り出されます。これは1色(主に墨版)でも濃淡の強弱によりフィルムを製作できます。またカラー分解でも同じです。通常カラー分解は、紅(マゼンタ)・黄(イエロー)・藍(シアン)・墨(ブラック)の4色で表現されます。この4色のフィルムを印刷機で印刷する事によりカラーの印刷物が出来ます。したがって、カラーにするとこの時点で単色の4倍のフィルム代が必要になるのです。(印刷機も単色の約4倍の負担がかかるので、費用と時間がかかります)通常色校正が必要な時はこの処理が終わった後に出せますので、多少の時間と費用がかかります。

まとめ

 文字・写真・題字を割り付けに合わせてページ組みを作ります。罫線(指定の物がある時)、カット、特殊文字などもこの時点で製作していきます。また全体のバランス、製版部における簡易校正をおこないます。ここで出来た物が校正となります。この時点ではモノクロの状態です(文章物であれば校正をおこなうことに支障ありません)。
 色校正が必要な時はさらに色分解の(分解)時間と(分解)費用がかかります。安く早くを希望される方は、今でもモノクロの状態で校正をしていきます(写真部分のみカラーで見る方もいます)。

校正

 校正(ゲラともいう)とは、校正刷りを原稿と比べ(読み合わせ)誤りをなおすことを言います。 校正には、大きく分けると2種類あります。"文字校正"と"色校正"です。 通常、文字校正の事を指します。色校正が必要な時は、その旨を伝えた方がいいです。
 この校正作業が以外に時間がかかります。原稿どうりになっているか(書体・レイアウトはどうか)。直しや変更など編集担当者にとって最終的な判断がとわれるのです。初校(印刷所から最初に来る校正)を受け取り、直しを入れます(通常、赤や青色等目立つ色ででチェックします)。再度校正を見たい時は、再校(二度目の校正の事)が必要の旨を伝えて下さい。大きな変更が再度出た時は、三校・四校・五校・・・となります。通常三校以上になることは滅多にない為、校正が必要以上に多くなると校正料金を頂くことがあります。(校正部数も何部必要かを伝えた方がいいです)
 そして、校正する箇所がなくなったページは、校了となります。校正担当者の名前と日付を入れて置くといいでしょう。校了後にミスが見つかった場合、校正担当者の責任となります。
 また、構成箇所が若干残っているが納期との日程の都合により印刷所側に依頼し校正をおこなう場合は、責了と言います

校正のポイント

1.レイアウト通りか
2.文字の大きさ、書体
3.字詰め、行間、文章の欠落
4.タイトル
5.写真・図・表のチェック
6.ノンブル(冊子の本文下にあるページ表示)やページ組
7.罫線
8.汚れ
9.指定色か
10.写真位置・トリミング・色露出度(コントラスト)
11.文字欠け・版ズレ、全体のバランス等をみます。
12.漢字の変換ミス

さらに校正した時、校正担当者の名前と日付を入れて置くといいでしょう。校了後にミスが見つかった場合、校正担当者が分からないとどのようにミスが発生したのかも分からなくなります。


注  意 (特に間違いやすい文字)
ウ・ワ  エ・ユ・コ  ツ・シ  う・ら  へ・ヘ  り・リ  め・ね・ぬ   チ・千   ロ・口   タ・夕   カ・力  1・I・l   5・S   13・B   0・O・・・・・等
(まだまだ間違えやすい文字は、ありますのでご注意下さい)


上記の事を踏まえたうえてで校正に採りかかってください。

 校正記号は、表示上見難くくなった為カットしました。正確に大きくはっきりした色(赤や青)で書く事が一番大切です。あとは、渡す時に言葉で伝えれば、大きなミスが出る事は少なくなるでしょう。

受注作業 校正作業 刷版作業 印刷作業 製本作業 納品作業





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