受注工程
文字原稿

 版面に合った原稿用紙(割り付け用紙といい、この用紙自体を発注される方もいます。)に文字を書いていきます。割り付けによって、どのくらいの量の文字を書けば良いかがわかります。あとは、誤字や脱字、表現的なものをチェックしていきます(書いた方と別な方が確認して下さい)。ここで文字が読みにくい、略字などがあるなどがありますと、文字を打つオペレーターも調べながら打っていく事になりますので時間が何倍もかかります。また文章量が多かったり少なかったりした時は、判明した時点で割り付けを変更するか、文章量を調節しなくてはいけません。文字サイズを部分的に変える手段もありますが、たいていの場合読みにくいページになります。

書体     書体
イラスト・地図

 イラスト(カット)は、あいたスペースを埋めたり記事の内容を分かりやすくする効果もあります。この作業も依頼して専門家に作って頂くと、かなりの料金になります。通常はカット集や自筆の絵を使います。入稿するときは汚れないようにしておいて下さい。なかなか思いつかない方はイメージを伝えていただければ、こちらでカット集より選んで校正をお作りしています。
 地図は、自社の位置や調査資料の場所を伝えるのに重要になっています。どの範囲まで必要かなのか、分かりやすい目印となる建物はどれかあらかじめチェックしておいて下さい。コンピューターで作成もしていますが、直線的になります。

図・表

入稿の仕方には二種類あります。
1.線や色、文字などが入っていて修正も終わっている完全版下。
2.数値・大きさだけの入稿です。
もちろん、完全版下であれば製作料もその分、安くなります。また、どこまで指示(図・表の完成度合い)を出すかによって仕上りも料金も変わっていきます。
途中まで(自分でコンピューターや手書き等で)作られる方もいますが、数値等を付け加えると機械が同機種でないケースがある為少しズレ(ゆがみ)が生じる事もありますのでご相談下さい。

写真

現在写真は印刷物の重要素材です。
モノクロ写真・・・・印刷物をモノクロにする時原稿として渡すのは、プリントされた物を原稿として渡して頂けると良いです。ネガで出稿すると製版でいくぶん時間がかかります。また、絹目やカラーコピー、デジタルカメラでの物ですと仕上がりが悪くなりますので、できるかぎり表面の均一な光沢紙の物が望ましいです。
カラー写真・・・・・カラーとして印刷する時の原稿としては、リバーサル・フィルム(ポジ・フィルム)をお渡し下さい。

また、フィルムのサイズもあらかじめ言って頂けると助かります。フィルムの感度も細かければ細かいほど印刷仕上がりも良くなります。表と裏に注意して渡して下さい。
写真もフィルムも取り扱いには十分注意して、傷付かないようにして下さい。

拡大・縮小は4倍〜2分の1倍が理想的範囲です。どの部分を使いたいかなどは 、コピーで出力したものを使うと切ったり貼ったり出来るので出来上がりイメージを伝えるのに便利です。

写真のトリミング(修整)などは、時間とコストがかなりかかる為ご相談下さい。

特殊文字・ロゴ・マーク

 印刷物に載せる文字が社名や商品名、ロゴなどですと、文字も一般文字とは違うことがあります。この場合文字のみを原稿として出して頂かなければいけません。その原稿を印画紙出し(写真扱い)して、使います。したがって、出来れば白地に墨(黒)文字が最適です。大きさも縮小・拡大するとバランスが若干変化することがあります。印刷物などから取り込みも出来ますので一度ご相談下さい。一度フィルムとしておきますとこちらで何年間か保存出来ますのであらゆる印刷物に使うことが出来ます。

   紙種類
台割見本・前回見本・割り付け

 最近の印刷物は、見た目を重視した傾向にあります。この様な時代に合わせて、アート・ディレクターやデザイナーなどに依頼する方も多くなってきました。あとは、任せておけばいいのです。ただ、大きな出版物でお金も出せるようならいいですが、そうではない場合は自分でしなくてはいけません。
そこで下記を読んでおいて下さい。
どこに題字を置くか、どこに文章を置くか、写真はどのような大きさ(拡大・縮小の%)にするのか、罫線の種類・カットの配置などを書き込みます。
題字・・・位置・大きさ・書体・文字間隔・色などを どのようにするかを書き込んで下さい。指定文字があり、その文字を持っている場合には、封筒などに入れ汚れや折り目が付かないようにしてお貸し下さい。
文章・・・位置を基本的に決めて下さい。文章自体は、文字原稿になるのが普通ですので、そちらの原稿に細かな指示を付け加えると台割がすっきりします。カット・写真・表などが入る時は、そのスペース分の文字をどこへ持っていくかも重要になっていきます。
写真・表・カット等・・・位置・説明文などのスペースを決めて下さい。あまり小さいと、はっきりした印象が与えられず意味をなさなくなりますので注意して下さい。カットなどで印刷所に任せる場合には、どのようなイメージにしたいかを書き加えるといいでしょう。表などを作成の段階から依頼する時も細かな指示があれば記入しておいて下さい。
・・・題字の周りを囲む飾り罫や文章間を仕切る罫線などです。忘れがちですが見やすさがかなり変わります。

前回見本
印刷を発注する上で、製品が出来上がるまで印刷所に毎日通うのは不可能です。その為に、各種原稿や見本台割を用意し営業担当者とよく話し合います。しかし、各工程(製版・印刷・製本等)を進むうちに必ずと言っていいほど疑問点(文字や写真のバランス・書体・印刷色・仕上がりのズレ等・・)が出てきます。これらの問題が発生した時作業が一時的にストップする事があります。急いで仕上がり(製品)が欲しい時この時間は、とても大きい時間です。その時、"前回見本"があると、各工程で作業する担当者が前回のスタイルにそって進めていきます。つまり、作業をスムーズに進める為に重要な物なのです。前回見本がない場合でも、もし似たイメージのものを持っている時は、原稿と一緒にお渡し下さい。

製版作業 校正作業 刷版作業 印刷作業 製本作業 納品作業





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